タイトルを見た瞬間は内容が固い本なのかなと思いましたが、対談形式の文章がとても読みやすくスーと言葉が頭に入る本でした。「ジブリが好き」でもなく放送してたら見るくらい。姪っ子が小さい頃は何度もトトロを見た記憶はありますが、他は内容もはっきりとは答えられらない。ですが「君たちはどう生きるか」を見た時にジブリの奥深さを感じそれがなぜなのか知りたくなりました。大人と子供、年齢や環境、心境などによって感じ方が違う気がしています。
そこにはジブリ作品が、「鑑賞する」ではなく「問いを立てられている」かなのかな?答えは一人ひとりがもっているのだから「考えてみて」と言われているように感じます。読み進みていく中で1番考えさせられたのが住職のお言葉です。
自分はこれで十分だという範囲を見失ってはいけない。なおのこと、一人ひとりの判断が必要です。それは「自分にとっての幸せは何であるか」を考えることでもあります。
自分の中で「これ必要」「これは必要ではない」と誰かの判断ではなく、自分の判断で決めること。その判断をするために「私にとっての幸せとは何か?」を考えることが大切だと改めて思いました。
過去の私は幸せを、上か下か。大きいか小さいか。そんなふうに誰かと比べて決めていました。身近にある大切なものが見えない。気付かない。「じゃあ私の幸せって?」「私にとって必要なものとは?」自分で判断できる基準をもつためには、笑顔になれる時間やほっこりする時間を知ること。大切にしたいことを知ること。答えはきっと日常の中にある。そう思って探していると身近に幸せがあることに気づきました。ものをもってるとか、家が大きいとか見えるものではなく、誰かと比べていたら周りばかりが気になって、幸せや大切なことは見えなくなります。
「私」を基準に幸せはどこにあるかな?と宝探しのようにワクワクしながら日々を過ごしてみようと思わせてくれた本でした。
ぜひ、日々の暮らしの中で幸せを探してみてくださいね。
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