いつもの風景が変わった日

今は部活の送迎での待ち時間。ブラブラと走ったことのない道を運転し、入ったことのないカフェににいます。ここまでは頂上が白く覆われた山を見ながら、田んぼ道を走って来ました。

ふと、以前の私は「愛媛だったらどこに行っても同じような景色だよね」と思っていたなぁと思いました。いつもと違う道でも『なんとなく同じ』だよねって。山と田んぼと海。幼い頃から見てきた景色。そこに『何か』を感じることはありませんでした。

しかし最近になって感じ方に変化が起こっています。同じ山でも形や色の違いが目に入るようになりました。同じような道を走っても、空気や匂いの感じ方が敏感になりました。

不思議な感覚でした。目線が違うし感じ方が違う。

こうなったのはきっと『外の世界』を見るようになったからなのだろうと思います。

過去の私はどこかで境界線を作っていました。「これ以上知っても意味ないよね」「ここまで生きてきた以上のことを知らなくても生きて行けるもんね」と新しいことは知らなくてもいいと思っていました。

こんな私でも自分の気持ちと少しずつ向き合ったことで、誰かの話に耳を傾け、訪れたことのない場所に足を運び、見たことのないモノを見るようになりました。きっとどこかでは「行ってみたい」「見てみたい」と思っていたけど諦めの気持ちがあったのだと思います。

外の世界を少しずつ見ていくと、自分の中に小さな気づきのブロックを積み重ねているようです。ブロックが重なるたびに境界線が少しずつ消されていき、知ることの楽しさを感じる力が強くなっています。

自分の知らない世界を知るのは、小さな『気づき』というブロックを集める作業なのかなと思います。

明日はどんな気づきブロックが見つかるのか楽しみです。